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災害ボランティアセンタースタッフ養成講習会で設置・運営の模擬訓練|西東京市


西東京市社会福祉協議会(以下「社協」)主催「災害ボランティアセンタースタッフ養成講習会」で、災害ボランティアセンター設置・運営模擬訓練を実施させていただきました。 > 当日の様子はこちら(西東京市社会福祉協議会ホームページ)

社協さんでは、これまでにも何度も設置運営訓練を行われていますが、訓練でいくつかの課題があるとのことでした。訓練課題をまとめて、今回の研修のねらいとして3つを予めご提示いただきました。


1.マッチングについて習熟してほしい。
→ マニュアルにある方式や、それ以外の方式も体験できるとよい

2.その場にないもの(例えば表示物など)を、いかに作り出す、生み出すか、
その発想を持てるようにしたい。

3.ニーズ票の読み込み・理解について習熟してほしい。
→ ニーズ票の不備があれば、修正を検討したい


こちらのねらいに基づいて、150分間(2時間30分)用の訓練プログラムを作成しました。

1.マッチングについて習熟してほしい。(訓練目標)

  • 「マッチング」が災害VCにおいて果たす役割、目的が分かる。
  • 「マッチング」実施の各方式のメリット、デメリットが分かる。
  • 訓練で採用した方式について、適切な「マッチング」を行うことができる。

2.ニーズ票の読み込み・理解について習熟してほしい。(訓練目標)

  • 「ニーズ票」が災害VCにおいて果たす役割、目的が分かる。
  • 「ニーズ票」の各項目の目的や必要性が分かる。
  • 口頭(電話や面談を想定)による情報から「ニーズ票」を書き起こすことができる。
  • 「ニーズ票」を基に現地巡回やボランティア派遣に必要な書類や情報を整理できる。

3.その場にないもの(例えば表示物など)を、作り出す・生み出す発想を持ってほしい。(訓練目標)

  • 「案内・誘導」でトラブルが発生した場合の対処方法を考え、実行できる。
  • 「連絡・調整」でトラブルが発生した場合の対処方法を考え、実行できる。
  • 「広報・周知」でトラブルが発生した場合の対処方法を考え、実行できる。

実施に際しては、活動の流れに沿って「ニーズ」→「マッチング」→「課題解決」の順番に整理し、それぞれに具体的な「学習目標」を設定しました。

『ニーズ』に関する模擬訓練では、社協さんで作成し訓練でも使っている様式で「仮想のニーズ票」を作成し、ロールプレイ形式で聞き取り、記入の訓練を行いながら、ニーズ票の作成時の注意点を確認しました。

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『マッチング』に関する模擬訓練では、実際に筆者が活動した災害ボランティアセンターでのボランティア受け入れ人数、ニーズ内容・件数を再現し、その状況でボランティアをどうコーディネート・マッチングするか、模造紙を使って話し合っていただきました。

最後に『課題解決』に関する模擬訓練では、はじめて研修や訓練に参加された方のわかりやすさも考慮し「案内・誘導」をテーマとしました。災害ボランティアセンターを会場で開設したと想定して「案内・誘導マップ」を作成していただきました。


当日行われたアンケートでは、参加者の方から次のようなご意見がありました。

  • ボランティアとして、「平等と公平」の考え方が大切だと理解できました。
  • 「知っていること」と「できること」は違うことを改めて認識できた。
  • マッチングの役割を理解することができた。
  • 実際に問題に対しての対処をグループで考えていくことで、気づかされることが多かった。(一人ではアイディアが出ないが、多くの人が出すアイディアで感心されることがあった。)
  • 深く考えることが重要ですね。
  • やるべきことだけでなく、気持ち、心構えを学ぶことができ、とても良かったです。
  • もう1時間ほどは必要かと思った。
  • 本日の講義を受講して、災害VCの活動がいかに大変かが良くわかりました。ただ、もっと時間を多くとっていただいたほうが良かったと思いました。ありがとうございました。
  • もっと長くやる必要も感じた。
  • ニーズ聞き取り・マッチング、よくわかった。そもそもニーズをどうやって掘り起こすかの訓練も必要。
  • 具体的でとても参考になりました。
  • 昨年の総合防災訓練の反省点などを比較できたし、講師の話がわかりやすかった。
  • 限られた時間内で受け付けたニーズを、全てこなすには優先順位を考える必要があると思った。
  • マッチング、受付の実践により、コツや留意点が良くわかった。大変勉強になりました。
  • ロールプレイング訓練をもっと頻繁に行う必要性を痛感している。

150分という長丁場でお疲れになったのではと思いましたが、それでも足りない!というご意見が少なからず出てくるほど、熱心な受講生の皆様のお気持ちが伝わってきました。

東日本大震災をきっかけに、多くの社協さんが災害ボランティア養成や災害ボランティアセンター訓練、市民スタッフの養成講座などに取り組まれているところかと思います。

一方で「訓練内容や参加者が固定化してしまっている」、「課題は出るが具体的な解決方法がない」、「マニュアルや様式の改訂がなかなか進まない」といった課題をお持ちの社協さんも少なくないのではないでしょうか。

ひとつでも良いので「訓練課題に丁寧に向き合い、市民と共に具体的な解決策を考える」という訓練手法として、本記事がご参考になれば幸いです。

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【終了・報告】防災教育実践交流会@京都(2019.3.24)

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