東北学院大学土樋キャンパス(宮城県仙台市)で、関東・関西等の大学教職員およそ60名が参加する研修会が行われ『大学における避難者・帰宅困難者対応図上訓練~学生・職員・避難者の安全安心を確保する初動対応~』をテーマに講義演習を担当させていただきました。研修会の詳細は下記の主催者ホームページをご覧ください。
講義では、特に首都圏内大学からの参加者が多かったため、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震発生直後に、筆者が実際に帰宅困難者支援に関わった4つの大学(上智大学、法政大学、専修大学、明治大学)の事例を基に、初動対応で必要なポイントなどを紹介しました。
演習では複数の大学でチーム分けされているため『訓練大学』という仮想の大学図面(下記)、備蓄の品目や数量、学生・教職員の滞留状況などを設定して、地震発生直後から数時間以内の初動対応についてシミュレーションをおこいました。
演習の際には「当時と比較して災害支援がより身近になっています。これからの災害では、滞留している学生が率先して対応に協力を申し出る可能性も高いと考えられます。大学(職員)としてどのように学生の安全を確保し、協力していくか事前に検討してください。」といったコメントもさせていただきました。
各大学で実施している災害救援ボランティア講座や学生団体の防災活動などが、こうした大学教職員の備えとつながり、より効果的な対策へとつながっていくことを願っています。
★★ 大学教職員/学生団体の方限定 ★★
各大学の災害対応や防災対策にご活用いただけるよう、講義スライドや演習資料セットをご提供します。一般の方には公開しておりませんので、ご了承ください。