津波防災の日とは
2011年3月に発生した東北地方太平洋沖地震による甚大な津波被害を踏まえ、同年6月に制定された「津波対策の推進に関する法律」において、広く津波対策についての理解と関心を深めることを目的として、毎年11月5日を「津波防災の日」と定めています(気象庁HPより)。
11月5日「津波防災の日」は緊急地震速報の訓練を行います
緊急地震速報を見聞きしてから強い揺れが来るまでの時間はごくわずかであり、その短い間に、あわてずに身を守るなど適切な行動をとるためには日ごろからの訓練が重要です。このことから、津波防災の日(11月5日)に以下のとおり全国的な訓練を実施します。この機会に身を守る行動を体験してみましょう(気象庁HPより)。
https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/oshirase/20141030_kunren.html
「津波防災の日」についての詳細や関連イベント等は こちら[内閣府防災情報のページ] をご覧ください。
緊急地震速報を見聞きした際の行動訓練
11月5日の訓練は、日本各地を大きく7つの区域に分け、それぞれの地域で想定される地震が発生した、という設定で行われます「首都圏での地震は想定していないの?」と思われたかもしれませんが、これは緊急地震速報の仕組みを理解すると理由が分かります。緊急地震速報は「地震が起きたことを、揺れがくる前に教えてくれるもの」と考えてください。「地震が起きる前に、起きることを教えてくれるもの」ではありません。
日本各地にある【地震計】が地震が起きたときに発生する波、【地震波】を観測します。気象庁に地震波の観測データが届くと、そのデータを自動で計算し、地震による強い揺れが来る前に「いつ、どこに、どのくらいの揺れが起きるのか」をテレビ、ラジオ、携帯事業者等に情報が提供され【緊急地震速報】として私たちに届きます。
つまり、都心南部直下地震のように、首都圏に住む人達のすぐ足下で地震が起きた場合、少なくとも首都圏在住者は緊急地震速報が届く前に、強く大きな揺れが来ることになります。緊急地震速報の訓練想定としては、在住者の多い首都圏の真下で地震が起きたことにするのは、現実的ではないということですね。
緊急地震速報なんてもう聞き慣れたよ、と思われるかもしれませんが「いざ」という時に落ち着いて行動できるよう、11月5日の訓練の機会を会社や学校等でぜひご活用ください。
(追記)訓練の最新情報をご確認ください。
本記事は2014年に執筆していますが、その後も継続的に訓練は実施されています。津波防災の日・緊急地震速報訓練等についての最新情報は、気象庁や内閣府・防災担当のページ等をご確認ください。