【資料ダウンロード可】はじめての災害ボランティア体験ミニワークショップ

令和6年能登半島地震以降、少しずつ変化している災害ボランティアへの関わり方について「はじめて」の方にも分かりやすく伝えられるよう取り組んでいます。

本稿では、この数年いくつかの社会福祉協議会さん(以下「社協」)で実施している「”はじめての災害ボランティア”体験ミニワークショップ」について、ポイントやコツなどを紹介します。

基本的には地元社協と連携して実施することを想定していますが、学校・家庭・地域などで、みんなと一緒に、または一人でも気軽に体験できる専用ワークシートもダウンロードできますので、自由にご活用ください。

目次

ワークショップの目的~「行動」と「対話」のきっかけに~

このワークショップは、参加者の方に災害ボランティア活動について、どなたでも気軽に体験していただくことを目的としています。

もちろん、災害ボランティアの現場は千差万別なので、ワークショップで体験したとおりの状況になるとは限りません。それでも、①災害時には未経験の方が多く参加されているという状況=【行動】、②他のボランティアや被災された方など他者とのコミュニケーション=【対話】が重要という点は、今までもこれからも変わりません。

「ミニ」ワークショップというタイトルのとおり、概ね45分程度の短時間のプログラムの中に、災害ボランティアセンターの役割や流れ、そして災害ボランティアに必要な行動と対話のきっかけとなるようにしています。

ワークシートのダウンロード

ワークシートは以下の「ダウンロード」ボタンをクリック/タップしてください。ファイル名をクリック/タップすると詳細ページに移動します。

ワークショップの流れ(45分の場合)

ワークショップは以下の項目で示す流れで行います。

〇 災害ボランティアの受付をする(5分)
〇 オリエンテーションをする(5分)
〇 活動を選択し、チームをつくる(5分)
〇 チームに分かれて活動内容を話し合う(10分)
〇 活動報告書を書く(5分)
〇 活動報告をする(10分)
〇 まとめ(5分)

災害ボランティアの受付をする(5分)

まずは災害ボランティアの受付体験です。社協ごとに災害ボランティアセンター(以下「災害VC」)の受付様式を用意していることが多いです。社協以外の方がワークショップを実施される場合は、ぜひ地元社協の方にご相談し、一緒に取り組まれることをおススメします。

また、最近はICTを活用してQRコードを読み込んで受付・登録するようになっています。以下のようなGoogleフォームで様式を作成し、URLをQRコード化して配布すると、より実践的な体験になります。

〇 災害ボランティアセンター当日登録フォームサンプル|Googleフォーム

Googleフォームや専用のフォームを使用すると、集計が簡単なのと「提出・回収」の手間が省けるため、効率よくワークショップに入れます。開始前にQRコードを配布して事前に入力・送信してもらうとよりスムーズです。

オリエンテーションをする(5分)

全員受付ができたら、次はオリエンテーションです。実際の場面ではその日の活動状況や注意点などを説明しますが、ワークショップでは全体の流れや、参加者がやるべきことを説明します。

▼はじめての災害ボランティア体験ミニワークショップの流れ
(1)災害想定の説明する(地震・水害など)。
(2)災害VCで募集している活動の説明(後述するワークシート参照)。
(3)自分が活動したい内容の張り紙に、名前を書いたふせんを貼る(写真)。
(4)同じ活動の人で集まり、活動内容について話し合い、報告書を書く。

掲示された活動と参加者が貼った記名済みのふせん

自分にできそうな活動を選択し、チームを作る(5分)

流れを説明したら、さっそく活動を選択します。ポイントになるのは「できるだけ多様性のある活動」を提示することです。下記はダウンロードできるワークシートに記載した「ニーズ(困りごと)」の例です。

家財や土砂等の片付けなど体力が必要なものだけ、あるいはサロン活動などのコミュニケーションだけ、など幅が狭いと「やっぱり私にはできないかも」と思ってしまうので、できるだけ多様な活動があることを示します。シートに記載しているのはいずれも実際にボランティアが関わった支援活動です。

講座などで実施する場合は、上記の写真のように社協が指定する様式に書き出して、ふせんが貼れるようにします。学校・家庭・地域や、机上だけで実施する場合はワークシートを印刷してチャレンジしてみてください。

多様な困りごとから「自分にできそう」を探してみる

チームごとに集まり、活動内容を話し合う(10分)

同じ活動を選んだ人たち同士で集まったらリーダーを決めて「本当に、その活動を自分たちで行うとしたら」どんな活動ができそうか、どんな形で終えられそうかを話し合います。

初めての方同士だと活動内容がイメージできなかったり、なかなか話が進まないのではないか、と思われるかもしれません。ですが特に講座などに参加される方は「何かしたい」と思って参加されているので、経験上「話が進まない」ということはほとんどありません。

ぜひ参加者の方々、つまり未来の「災害ボランティア」を信じて任せていただきたいと思います。

活動報告書を書く(5分)

社協で実施する講座などであれば、所定の様式がありますので「活動報告書」に、話し合った内容を書いてもらいます。学校・家庭・地域などで様式がない場合は、この時間は省略して、次の「活動報告をする」に進んでください。

活動報告をする(10分)

活動報告書の記入内容、または話し合った内容についてリーダーの方から、以下の点について発表してもらいます。

★どんな活動ができた(と想定した)か。
★何か課題や気付きがあったか。
★その活動は完了したか、明日以降も続きそうか。 など

ワークショップのまとめ(5分)

活動報告を受けてのまとめをします。冒頭に記載したとおり、重要なのは「行動」と「対話」です。

実際に災害ボランティアとして活動するには「被災現場に行くか」、「事前登録するか」などの行動が必要となります。ですが、その前提には「私にもきっとできることがある」という気持ちが必要です。なので、ワークショップを通して様々な活動があることを知ってもらえればと思っています。

そして実際の活動ではいろいろな人たちと一緒に活動するので「対話」も欠かせません。分からないこと、考えたことを聞いたり、一緒に考えて取り組んだり、提案をしたり…ワークショップの話し合いを通じて、対話の大切さについても感じてもらえればと思います。

まとめ ~「暮らし」とつながる災害ボランティア~

災害ボランティアは被災された地域、被災された方々を支える重要な活動ですが、あくまで通過点です。どんな活動も、その先に「暮らし」があります。

土砂やがれきを片付けることで、道路や家が使えるようになり、地元や家での暮らしが再開できる。足湯やサロン活動などを通じて、暮らしの中に笑顔が生まれる。子どもの学習支援が、学校での勉強という子どもたちにとっての暮らしにつながる、など。

災害ボランティアにとっては「非日常」の一日でも、被災された地域、被災された方々にとっては長く続く「日常」の一日です。ひとりひとりの暮らし方が多様であるように、支援にも多様な活動が求めらます。

そして、そうした活動を支えるのは限られたベテランやエキスパートだけではありません。「はじめて」災害ボランティアをしてみたい、という気持ちを持ったたくさんの方々にも支えられています。

本稿ワークショップやワークシートが、そうしたことを考えるきっかけとなれば幸いです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

こちらでシェアできます!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次