9月1日の防災の日、その前後の防災週間ということもあり、防災についての話題を目にすることも多くなる時期です。特に、広島や兵庫の水害・土砂災害について報道で知り、不安はあるけれど、どうしたらいいか分からない、という方も多いはず。
地震と比較して相対的に「被害が小さい(ごく狭い地域におきる)」と思われているため、防災教育・防災訓練のボリューム、そして学習資料に関しても地震に比べると少ないのが現状です。そこで、今回は
① とりあえず水害・土砂災害で大事なポイントを分かりやすく知りたい。
② 自宅周辺の危険度を確認したい。
という方に向けた内容をご紹介します。いずれのサイトも無料で利用できます。
まずは分かりやすく学べるサイトを2つご紹介します。ぜひアクセスして、水害・土砂災害、ハザードマップ、住宅地盤等について学ぶ機会を作ってください。
★動画で学部!ハザードマップ|日本損害保険協会
https://www.sonpo.or.jp/about/useful/hazardmap/index.html
こちらのサイトでは、水害や土砂災害の基本的な知識と、身を守るために必要な「ハザードマップ」について動画で分かりやすく理解することができます。小学生以上であれば、学習教材としても有効です。
もちろん、一般の方の学習にも適しています。イメージを掴みたいという方にはとても便利なサイトです。
★お住まいの地盤診断サービス|全労済
https://www.zenrosai.coop/kyousai/kasai/groundsupportmap.html
こちらのサイトでは、場所を指定するとその地域の地盤をチェックすることができます。操作が分かりやすく、地盤、液状化、土砂災害等の情報も確認できます。まずはこちらでご自宅周辺をチェックされてみると良いでしょう。
参考までにもうひとつご紹介します。
★Flood Maps|Google
flood.firetree.net/?ll=37.6316,138.5046
Googleが提供している、海面上昇にって影響を受ける地域がわかるサイトです。上記URLでは日本周辺で海面が7m上昇した場合にどこの地域が影響を受けるかを示しています。こちらのサービスを使って、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた宮城県周辺を示してみます。
http://flood.firetree.net/?ll=38.1518,141.2326&zoom=10
この画像と、国土地理院による10万分の1スケールの津波浸水区域を示した図面と比較してみてください。
https://www.gsi.go.jp/common/000060133.pdf
ほぼ、同様であることが分かります。海面上昇で影響を受ける地域=津波被害(水害)の危険性がある地域、と考えることができます。
それでは、首都圏をFlood Mapsで見てみましょう。
http://flood.firetree.net/?ll=35.7348,140.1264&zoom=10
いかがでしょうか。
皆さんが(あるいはご家族・ご友人が)お住まいの地域は「海面上昇」の影響を受ける地域にありますか。
もし、そうだとしたら・・・津波に限らず、高潮や各種水害の影響を受けやすい可能性が高いことを、お分かりいただけたでしょうか。改めて、上記①、②のサイトで基本的な知識を身に付け、対策を講じるきっかきにしていただければ幸いです。これらのサイトも無料で利用できますので、学校等での学習資料としても有効に活用できるでしょう。
今度は、各地域の洪水ハザードマップ等と比較して、水害・土砂災害について考えたいと思います。東京23区の北区・江東区あたりにお住まいの方はぜひチェックしていただきたい内容になります。