menu

中高生ボランティアフェスティバル2018報告~主体的な関わりが育む防災~

中高生の主体的な姿が印象的でした。

東京ボランティア・市民活動センター主催『中高生ボランティアフェスティバル2018』で、防災教育教材を用いたグループワークを担当させていただきました。企画・運営から中高生や大学生が積極的に関わっており、これからの防災を考えるうえで貴重なイベントだと感じました。当日の様子や感じたことなどをご紹介します。イベントの概要については下記をご覧ください。

準備~企画・運営も中高生、大学生が中心に

イベントでは冒頭に東日本大震災での被災・支援経験者の方々によるパネルディスカッションがあり、その後参加者が2つのチームに分かれてワークショップや話し合いを行いました。特にチームに分かれてからのワークショップなどは、中高生・大学生が中心となって運営(準備や司会進行など)されていて、参加者だけでなく運営側でも中高生の主体性を感じました。運営側も含めて参加者は5~60名以上はいたでしょうか。ほとんどが中学生・高校生で、大学生もいました。

中高生ボランティアフェスティバル2018

筆者が担当するワークショップについても、事前に内容や進め方を確認されていたので、スムーズに進行することができました。使用した教材については後述します。

「チーム防災」と「チーム減災」、「チーム大人」

参加者は「チーム防災」と「チーム減災」、2つのチームに分かれてワークショップ等を行いました。中高生が中心なのですが、一般(大人)の方もいて「チーム大人」に分けられています(チーム大人は一部のワークショップでは見学参加のみ)。チーム防災は『みんなで支え合うために』をテーマに障害当事者の方、支援者の方、動物愛護団体の方などからお話を聞いて、震災時の避難や心のケア、日頃の備えなどが主な話題でした。チーム減災は『被害を最小限におさえる方法』として、ゲームを用いたワークショップの体験が中心でした。

「中高生だけで防災について意見やアイデアが出てくるのだろうか…」と思われる方もいるかもしれませんが、ある程度具体的な進め方とテーマ設定があれば、今回のように主体的に参加する生徒はもちろんですが、経験上、学校の授業などもそれなりに意見は出てきます(もちろん班による差、個人差はありますが…)。テーマ設定だけでの話し合いやワークショップが難しいかな、という場合は後述する防災ゲームなどを使っていただくとスムーズになると思います。

ワークショップのプログラム・教材

「チーム防災」が東日本大震災に関わる方々からお話を聞いた後、「中高生(私たち)にできること」をテーマに話し合いをしている時の様子です。付せん紙で意見を出して模造紙でまとめています。この後、それぞれの班から発表も行われました。写真では文字が小さくで分かりづらいかもしれませんが、かなりいろいろな意見が出ていました。

今回は生徒・学生による意見の発表で終わってしまいましたが、周りにいた大人がしっかりと発表と意見を受け止め、どう対応していくかまで丁寧にフォローしてあげられたら良かったかなと思いました。「意見をまとめる」ことを目的とするのではなく「具体的な行動につなげていく(行動できるようにする)」ための課題やヒントを与えられるようにしていくのが、周囲の大人の役割かもしれません。もし今後、同様のイベントを企画される方は参考にしてください。

中高生ボランティアフェスティバル2018

中高生ボランティアフェスティバル2018

中高生ボランティアフェスティバル2018

「チーム防災」で使用した『うさぎ一家の防災グッズえらび』

チーム防災では前述のワークショップののち、筆者が担当で防災教育教材『うさぎ一家の防災グッズえらび』を実施しました。教材についての詳細は別記事でご紹介しています。

 

「チーム減災」で使用した『魔法のマス』

チーム減災では株式会社ディスコさんが開発された教材『魔法のマス』を実施しました。教材紹介は下記の記事をご覧ください。株式会社ディスコさんより、資料データをご提供いただいていますので、ご希望の方はご依頼・ご相談メールフォームからお問い合わせください。学校現場や地域で用いるための学習指導案も、独自に作成していますので、必要な方は合わせてご相談ください。

mahou mahou2

中高生や大学生が主体的に取り組む防災の場をつくろう!

少子高齢化が進み続ける日本において、ワカモノが防災に取り組むことは、日本の”防災の未来”に直結します。そのワカモノたちが、本イベントのように主体的に防災について取り組んでくれる機会は貴重です。もっといろいろなところで、こうしたイベントが行われると良いなと思います。特に中高生が関わる防災は、学校現場などに限られることが多く、他校の生徒や一般の方々と話し合いながら防災について考える、取り組む機会は限られています。

各地の社会福祉協議会・ワカモノ関係団体の方々、学校・PTA関係の方々などは、ぜひ本イベントを参考にしていただき『中高生・大学生が主体的に育む防災』の場を積極的に作っていただければと思います。※必要に応じて詳細なイベントスケジュールやワークショップ・プログラムについてもご提供しますので、お気軽にお問い合わせください。

EDUPEDIAと考えた「これからの防災教育」2015

◆終了◆学習教材を用いた市民向け防災講座|稲城市

関連記事

  1. プリントだけで防災教育シリーズ『防災用語をカード…

    今回ご紹介する「プリントだけで防災教育シリーズ」は、神経衰弱の要領で行うシ…

  2. 災害図上訓練で水害・土砂災害から命を守る

    東京都H市H地区では、大学生と住民が一緒に地域のことを考えてい…

  3. 区立中学校宿泊防災訓練で防災講話と災害トイレワー…

    4月、6月と東京23区内中学校の宿泊防災訓練で、防災講話と災害時のトイレに…

  4. 新潟県『防災教育コーディネーター養成塾(H29年…

    新潟県での養成塾と、東京でのアレンジ版2017年2月12日(日)、26日…

  5. 都立公園で防災イベント~親子が楽しめる時間と場所…

    都市型災害と公園都市部における地震災害で大きな課題となる「避難(所)スペ…

  6. 社会福祉協議会・福祉施設の防災対策と訓練プログラ…

    本記事は社会福祉協議会や福祉施設における事業継続計画(BCP)、災害対策本部…

  7. 神奈川県で教員研修、模擬授業で防災教育の要点体験…

    (この研修は7月4日と21日に実施しました)神奈川県安全防災局と県教育委…

  8. いま、本当に必要な養護教諭・保健主事の備え(ブロ…

    2016年6月~7月にかけて、養護教諭の皆さまを対象とした災害対応・防災ア…

こちらの記事もいかがですか?

PAGE TOP