都内の社会福祉法人が運営する保育園の新入職員研修を担当しました。
冒頭に園児や幼児でも楽しみながら安全行動を学べる防災教育教材「ぼうさいダック」を使った準備運動を行いました。東日本大震災当時の保育園の対応を記録した映像資料「3.11その時保育園は」の一部を視聴し、平時からの訓練、保育士としての心構えの大切さをお伝えしました。
引き続き、ワークショップで地震災害が発生した場合に心配なことや不安なことを書き出してもらい、保育園の災害対応フローに基づく講義を踏まえ、解決策や予防策も考えてもらいました。
課題及び解決策は、災害発生(今回は園児が午睡中、5歳児クラスのみホールで遊び中の地震)から30分以内、3時間以内、3日間以内という大きな3つの時間軸で検討しています。園の防災マニュアルを前提としますが、今回はあえてマニュアルを使わず、参加者自身の知識や経験に基づいて考える機会としました。
「実際の場面では、園長や主任保育士など、ベテランの保育士さんなどが園のマニュアルに基づき指示を出してくださるかと思います。ただし、実際に園児が見ているのは他でもない皆さんです。新人であるかどうかは関係ありません。皆さんが不安や恐れ、イライラなどを抱えた状態でいれば、すぐに子どもたちに伝わり、子どもたちも安心できません。自信をもって”大丈夫だよ、先生がいるからね。”と言えるような保育士さんになってください。」とコメントさせていただきました。