9月1日防災の日と防災ブック「東京防災」配付開始

★この記事は 2014-08-19 に作成し 2015-09-01 に更新しました★

9月1日は「防災の日」です。1923年の11:58、相模湾沖を震源とするマグニチュード7.9の「大正関東地震」が発生しました。190万人を超える被災者、10万人を超える死者を出した、まさしく歴史上最大規模の地震災害が「関東大震災」です。

1 防災ワンポイント-地震と震災-

●●地震は「地震の名称」で早い段階で気象庁が決めています。●●震災は○○地震によって起きた「災害の名まえ」のことです。被害の概要が確認されてから、政府が決めています。例)「東北地方太平洋沖地震」と「東日本大震災」や「兵庫県南部地震」と「阪神・淡路大震災」など。もともと9月1日には関東大震災の犠牲者を弔う慰霊祭が行われていましたが、1959年には伊勢湾台風により5,000名以上が犠牲となりました。

こうした経緯もあって1960年、政府によって「防災の日」が制定されました。以後、9月1日は慰霊の日から「防災訓練」の日となります。なんだかよくわからないけどこの日や前後の日に防災訓練に参加していた方も多いはず。

関東圏では九都県市合同総合防災訓練といって、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県、横浜市・川崎市・相模原市・千葉市・さいたま市の九都県市による合同防災訓練が実施されています。

2 都、防災ブック「東京防災」を作成、各戸配付

東京都は、2015年9月1日~防災ブック「東京防災」を作成、各戸配付することを発表しています。
東京都防災ホームページ『東京防災の作成について』

東京防災には下記の内容が含まれています(上記ホームページより)。

  1. 大震災シミュレーション(地震発生の瞬間から避難、復興までをシミュレート)
  2. 今やろう 防災アクション(今すぐできる災害の備え)
  3. そのほかの災害と対策(地震以外の東京に潜む様々な災害と対策の解説)
  4. もしもマニュアル(災害発生時に役立つ知恵や工夫をイラスト付きで解説)
  5. 知っておきたい災害知識(災害に関する知識のまとめ)
  6. 漫画 TOKYO“X”DAY(かわぐちかいじ氏オリジナル漫画)

都内にお住まいの方は、届いたらぜひ内容をチェックしてください。

3 変わる防災訓練、誰でも参加やアプリ利用も

関東大震災から90年以上が経過し、防災訓練の方法も変化しています。今回は「スマートフォン(スマホ)を使った防災訓練」をご紹介します。2014年7月、NTTドコモと一緒に開発した地震防災訓練アプリ(無料)が発表されました。

NTTドコモ【地震防災訓練アプリ】

訓練アプリについてはこちら – NTTドコモ

※各端末へのダウンロードは上記公式サイトのリンクやApp Store等から検索してください。

このアプリをスマートフォンにダウンロードして、QRコードを読み込むか自分で好きな日時を設定すると「防災訓練」の情報が登録されます。登録された日時になるとスマートフォンが「緊急地震速報(エリアメール)」を受信した時と同じように鳴動します。スマホが鳴ったときに、すぐに姿勢を低く、頭を守り、動かないという地震安全行動をとる訓練をすることで、地震の揺れから身を守れるようになってもらうことが目的です。

ドコモ公式サイトか、App Store、Google Playからアプリをダウンロード・起動したら、任意の日時を設定してください。また、一部の自治体での防災訓練ではQRコードが発行されており、それを読み込むことでも設定できます。訓練情報が登録されますので、その日時になったら、ぜひ家族や友人、同僚の皆さんと「地震安全行動」をとってください。

地震安全行動は下記です。

まず低く 頭を守り 動かない


(提供:効果的な防災訓練と防災啓発提唱会議

このアプリを活用した訓練も含め、誰もが、どこでも参加できる防災訓練「シェイクアウト」が全国各地で行われています。一覧表は『日本版シェイクアウト』公式サイトからご確認ください。

アプリを活用した訓練の一覧はこちら。事前にアプリをインストールしておいてください。

時代は「暑い中(あるいは雨天の寒い中で)わざわざ時間をとって出かける防災訓練」から「自宅や会社、お出かけ先などで気軽にできる防災訓練」へと変わっていきます。「誰かがやる」防災から「誰もがやる」防災へ。ぜひこの機会にご家庭や学校、職場での防災について考えてみてください。

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