災害時のトイレに関する課題については、本ブログでも度々体験学習プログラム報告等でもご紹介させていただいていますが、本記事では学校や教職員研修等で扱いやすい教材や資料についてご紹介します。また、本記事は『先生のための教育事典EDUPEDIA』でも公開しています。
災害時のトイレは、命にかかわります
日本トイレ研究所様が作成した説明資料を、下記URLからダウンロードしてご確認ください。
なお資料や教材は高校生を対象として作成されていますが、中学生を対象とした授業でも使用できることを確認しています。小学校での利用に際しては、一部の用語について補足説明をする、教材を参考に別途プリントを作成するなど、必要に応じて補助資料を用いてください。
地震発生時の安全行動や、家具の転倒防止、初期消火や応急手当、非常持出品などのテーマに比べて、災害時のトイレのことは学ぶ機会も考える機会も決して多くはありません。災害時のトイレ問題は、命にかかわる重要なテーマです。ぜひ、児童生徒、関係者の皆さんと災害時のトイレについて、積極的に考える機会を設けていただければ幸いです。
教材「災害時のトイレアクションを学ぼう!」
使用する教材はや資料は、下記からダウンロードしてください。
ワークシート(A3カラー両面推奨)
A3カラー両面印刷を推奨しますが、モノクロ印刷でも可能です。文字が小さくなってしまうので、できればA3サイズで印刷していただくことをオススメします。
災害時のトイレアクションを学ぼう![ワークシート].pdf
学習指導案(別記事から)
ワークシートと併せて、指導案や指導用プレゼンテーション、振り返りシートもご活用ください。指導案は下記の記事から指導案集をダウンロードしてください。No.05が本記事に関する指導案です。Microsoft Excelで作成していますので、使用環境に合せて編集してください。
指導用プレゼンテーション
指導用プレゼンテーションは下記をクリックしてダウンロードしてください。
災害時のトイレアクションを学ぼう![指導用スライド].pdf
防災学習共通振り返りシート
振り返りシートは下記をクリックしてダウンロードしてください。
防災学習共通振り返りシートver.5.0
指導上のコツや工夫
ワークシートの特徴は、災害時にさまざまな困難に直面することが想定される方々を代表的な事例として『具体的なアクション=行動』を考えることにあります。従って、指導の際は「グループで議論する」、「自分で考える」ことも重要ですが、必ず『例えどんなに小さなことでも、具体的な行動=アクションに結びつけよう!』と伝えることが重要です。
全ての教材に共通して言えることでもありますが、指導内容(今回はトイレ)に関連して、印象に残ったエピソードや、その時の自分の感情、考え、行動などを生徒に伝えてあげると、より理解しやすくなります。
また、下記で紹介する「災害用トイレガイド」には災害時のトイレ問題理解の参考となる情報が掲載されていますので、事前に確認してください。
参考資料
「東日本大震災3.11のトイレ」はPDF形式になっていますので、事前・事後のテキストや資料として配布するのも効果的です。
プリントだけで防災教育シリーズについて
プリントだけで防災教育シリーズ(タグ「プリントアウトだけ」)は、様々な防災教育実践やサポートをさせていただく過程で得た教訓をもとに開発した教材シリーズです。公開する教材は必ず実践経験を踏まえており、プリントに従って作業すれば一定の学習成果があることを確認していますが、全ての学校・地域・生徒において学習成果を保証するものではありません。使用に際して許可や申請は一切不要です。一部を除き編集やアレンジも自由です。「興味はあるけど展開や指導のポイントが分からない」などがあればお気軽にご連絡ください。