都内公民館主催の「キッズ防災ワークショップ」で乳幼児含む親子向けに体験学習、カードゲームやクイズで楽しく学ぶ

2023年3月、都内公民館主催の「キッズ防災ワークショップ」を担当しました。生後まもない乳幼児~小学生連れの親子を中心に、11組26名の方々が参加されました。非常食づくりから防災カードゲーム、クイズ、ダンボールを使った体験まで、盛りだくさんの内容でした。本稿ではワークショップの内容についてご紹介します。

これから同様の講座等を実施される皆さまの参考になれば幸いです。

目次

ワークショップの内容

キッズ防災ワークショップは公民館を会場に土曜日の午前中、2時間で行いました。参加定員は15組30名で、原則として親子参加で募集されました。2020年3月にも同じ公民館で、同様のワークショップを行ったことがありますので、その時の流れをベースに、新しいプログラムも取り入れました。

それぞれのプログラムについてごお紹介します。

非常食づくり体験

最初のプログラムは炊飯袋(下記)を用いた非常食づくりです。お米一合を事前に参加者の方々にご持参いただき、公民館でご用意いただいた飲料水とお鍋を使って作りました。

◯ 炊飯袋|Amazon

アルファ化米も便利ですが、炊飯袋は多くのご家庭にあるお米(無洗米がおすすめ)を使うことができますし、価格も安価です。飲料水は防災備蓄として用意されている方も多いと思いますのでセットで用意しておくと安心です。

実際に作り方を説明して、保護者の方にサポートしていただきながら子どもたちに作ってもらいました。コロナ禍でなければ、実際に試食もしたいところですが…今回は煮沸の間は他のプログラムを行い、お土産として持って帰ってもらうようにしました。

炊飯袋を用いた体験の様子

防災クイズとカードゲームの体験

続いて防災クイズと防災カードゲームの体験です。防災クイズについてはこれまでも度々ご紹介している 下記の記事 のセルフガイド版です。

防災カードゲームは「減災アクションカードゲーム(東北大学)」を用いました。東北大学生協のサイトから一式2,000円でどなたでも購入できます。詳しい使い方は 東北大学 グローバル安全学トップリーダー育成プログラム G-safety のサイトをご覧ください。

減災アクションカードゲームのようす

ダンボールを使った体験プログラム

最後はメインとなるダンボールを使った体験プログラムです。トイレづくり、ダンボールベッドづくり、就寝・休憩スペースづくりの3つを行いました。ダンボールベッドづくりと就寝・休憩スペースづくりでは児童チームと保護者チームに分かれ、児童がダンボールベッドをつくっている間に、保護者の皆さんには就寝・休憩スペースを作ってもらいました。

ダンボールを使った体験プログラムのようす

児童が作ったベッドに保護者の方が寝てみたり、保護者の皆さんが作った就寝・休憩スペースで子どもたちが寝転がってみたりしました。実際に避難所等で生活することになった場合、自由にダンボールが使えるわけではないかもしれませんが、様々な課題に対して諦めずに工夫をしながらアクションを起こすことの大切さを体験を通じて感じてもらいました。

キッズ防災サポーターカードの授与

プログラムの最後には、公民館の方から「キッズ防災サポーターカード」が渡されました。カードの裏面には、体験の中でお伝えした「トイレをがまんしない、ごはんをたべる、しっかりねる」といった大事なポイントが記載されています。

カードを非常持出袋などに一緒に入れてもらうことで、イザという時に体験のことや大事なポイントを思い出してもらえればと思います。

まとめ

実施後のアンケート調査では

  • 実際使える知識がつき、実用的な内容で良かったです。親子で楽しめました(小5保護者)。
  • ありがとうございました。自分で考えさせたり、体験したりということも含めて、ゲームで楽しんでみなさんも取り組んでおり、たいへんよかったと思います(保護者)。

といったご意見をいただきました。限られた時間の中で「考える・体験する(やってみる)」プログラムを取り入れるのは大変で、時間が足りなくなってしまいがちです。

もし関心のある方は、今回のプログラムすべてを取り入れるのは難しいかと思いますので、体験部分だけ、あるいやゲームの部分だけをうまく活用するなどで調整してください。

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