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自助共助公助を体験するトランプゲーム[スライド付き]

トランプで楽しく体験する自助・共助・公助

教材について

本教材は「SlideShare(スライドシェア)」及び教材ダウンロードページで公開しています。下記をクリックすることでパワーポイントデータをダウンロードできますので、実施対象に合わせて編集していただき、自由にお使いいただけます。※トランプの画像はフリーイラストを使用しています。

実践例やちょっとしたアイデア、工夫はこの記事に追記していきますので、興味のある方は時々お立ち寄りください。

     

大学における実施例

大学で行われた公務員志望者向け講座で実践した事例を紹介しています。具体的な流れなどはこちらも併せてご覧いただくと分かりやすいかと思います。

ゲームの攻略・指導ポイント

ゲームを実施する際の攻略・指導ポイントをいくつかご紹介しておきます。

なぜカードをバラバラに?

使う数のトランプを全てバラバラにしておくことがポイントです。最初、各箱には♠、♥、◆、♣がそれぞれA(エース)から2まで13枚ずつあります。合計で52枚ですね。それにジョーカーを1枚加えて53枚になります。マークも数字もジョーカーもバラバラにしますので「ある箱には♠の8が5枚ある」、「ある箱にはジョーカーが3枚ある」こともあり得ます。”手札”は班によって揃えやすい場合もあれば、そうでない場合もあるということです。

自然現象としての地震や風水害は「平等」です。その地にいる人に等しく関わります。ですが社会現象としての「震災・災害」は平等ではありません。同じ災害で被災した場合も、生活環境や居住地などによって「被災」の程度は変わってきます。

カードがランダムであることは、災害直後の混乱状況を示しているだけでなく「どうしても発生してしまう被災地域、被災された方の被害の差」を表しています。だからこそ、被害の小さい地域(カードを揃えやすい班)がカードを整理(自助)できたら、被害の大きい地域(カードが揃えにくい班)を助ける共助の取り組みが求められます。

クリアできなくなってしまう「詰み」の状況

このゲームにはクリアが物理的に不可能になる「詰み」の状況が生まれる場合があります。「完成した班からトランプの箱を指導員に返却するように」という条件を付け加えた場合に「詰み」が発生しやすくなります。

予めカードを抜いておくことと、ジョーカーによる代用がポイントです。
例えば、ある班が制限時間を意識しすぎて早く作業を完了させたいがために「自分の班に足りないカード」の代用としてジョーカーを2枚使ったとします。そして「やった!うちが一番にクリアしたぞ!」と箱に入れて指導員に返却したとします。

…その班がジョーカーで代用したカードが「もともと抜いておいたカード」ではなかったら?

まず「余計なカード」が出てしまいます。そして「ジョーカー不足」が発生します。指導員に箱ごとカードを返却してしまっているので、元に戻すことはできず、どうやっても揃えることはできません。この時点で「詰み=クリア失敗」となり終了です。

自分の班だけでなく、他の班にも目を配り、情報を共有していくことが求められます。こうした状況が生まれる設定を取り入れることで「共助」の理解をより具体的にします。

攻略のヒント「プロアクティブの原則」

ゲーム攻略のヒントとしてプロアクティブの原則をご紹介します。①疑わしい時は行動せよ。②最悪事態を想定して行動せよ。③空振りは許されるが、見逃しは許されない。という3つの行動原則です。特に僕が重要視しているのは「最悪事態を想定する」ということです。

このゲームでは分かりやすい「制限時間」を設けていますので、多くの人は「制限時間内に完成できない」ことを避けるために行動をはじめます。

ですが、前項で示したようにルールの解釈が甘い(ジョーカーの利用方法を誤る)と制限時間を待たずに「詰み」で失敗します。「詰み」は時間さえかければクリアできたかもしれない可能性を奪います。

つまりこのゲームにおける『最悪の事態』とは「制限時間内にクリアする可能性を全て奪われること=詰みの状態になること』なのです。

詰みを避けるためには、「抜けているカード」を明らかにするため、まずはとにかく行動してカードを整理します。そして足りないカードがあった場合は「本当にこれはジョーカーを代用すべきカードなのだろうか?他班に該当カードはないだろうか?」と慎重に判断しなければなりません。そして、そのことに気がついた人はすぐに発言や行動が必要になります。「多分、大丈夫だろう」と見逃してしまったら、その一人の、一回の気の緩みが『詰み』につながります。

「たかがトランプを揃えるくらい」と思っていると、制限時間の超過や詰みで失敗します。ひとりひとりに迅速な行動と、冷静な思考、慎重な判断が求められるのです。何よりもこのゲームは多数のカードを整理・交換しなければならないため「個人戦」ではなく「団体戦」です。チームワークやリーダーシップも必要となります。こうした攻略のポイントを総合して考えた場合に『プロアクティブの原則』は重要なキーワードになります。

最短クリアの作業方法とゲームバランスの調整

最短クリアは「6分」です。強力なリーダーシップを発揮して、一箇所に全てのカードをまとめて処理しました。ただ、ゲームバランスを崩してしまう(極端な場合、リーダーひとりだけが作業して、他の人は何もしなくてもできてしまう)ので、特定の班に集められるカードの上限数を定めるなど、ルールを調整しながら行うことをおすすめします。

まとめ

身近にあるトランプも、扱い方次第で防災について学ぶことができるツールに変わります。ぜひ皆さんも身近なもの、普段から使い慣れている何かを活用して、防災を学ぶ機会を作っていただければと思います。

地域における防災教育の実践~2016年更新版~

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