menu

風水害からの避難を学ぶ東京マイ・タイムラインの使い方~小学1年生の長男と体験レポート~

小学生~高校生までしっかり学べる副教材です。


先日、小学校1年生の長男が通う学校から「東京マイ・タイムライン」が配布されました。特に説明などは無かったので、副教材として自習してくださいということなのかな?と思い、自宅で子どもと一緒にやってみました。

一式セットになっていましたが、同梱されいて一番手軽で扱いやすい「小学校1~3年生」用のワークブックとシールノートを使います。

同じように学校から配られたけど、どうしたらいいか分からない、使わないままという保護者の方や、先生方もいらっしゃるかと思いますので、ぜひ本記事を参考にチャレンジしてみてください。

「マイ・タイムライン」とは

「マイ・タイムライン」は、平成27年9月関東・東北豪雨における避難の遅れや避難者の孤立の発生を受けて、国、県、鬼怒川・小貝川沿川市町で構成される「鬼怒川・小貝川下流域大規模氾濫に関する減災対策協議会」が検討、作成した防災教材です。

マイ・タイムラインは住民一人ひとりのタイムラインであり、台風の接近によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、とりまとめるものです。
時間的な制約が厳しい洪水発生時に、行動のチェックリストとして、また避難判断のサポートツールとして活用されることで、「逃げ遅れゼロ」に向けた効果が期待されています。

https://www.ktr.mlit.go.jp/river/bousai/index00000043.html

「小中学生向けマイ・タイムライン検討ツール~逃げキッド~」なども無料で公開されています。ダウンロード等は下記の国交省ホームページから行えます。

無料ダウンロードやデジタル版が利用できる

東京都外にお住まいの方、東京マイ・タイムラインが手元にない方は、東京都防災ホームページから無料でダウンロードしたり、デジタル版を利用できます。

これらの使い方については、改めて別の実践の機会にご紹介したいと思います。

まずはパッケージの中身をチェック!

学校で配布される「東京マイ・タイムライン(小学校1-3年生)」のパッケージは写真のようになっています。各ワークシートやシールが入った青いパッケージに、小学校1~3年生用のワークブック等が入っています(矢印)。

Untitled


小学校1~3年生用のワークブック、シールの内容はこんな感じです。

Untitled

さぁ、やってみよう!のその前に。

さっそく一緒にやってみようと思いますが、まず保護者・先生方は最初にガイドブック保護者用(東京都防災ホームページ)で全体の内容をある程度、把握しておくことをオススメします。

小学校1~3年生への防災教育では「何のために」「何をするのか」をはっきりさせておくことがポイントです。できれば、分かっていること、分からないことを確認しながら説明するとわかりやすいですね。

以下、最初のやりとりを紹介します。

父(筆者)「たくさん雨がふったらどうなるか知ってる?」
子「(ワークブックを見て)かわがねぇ、バシャーってなる。」
父「そうそう。もしバシャーってなったときに、ちかくにいたらどうなる?」
子「ながされちゃう。」
父「ながされちゃうね。学校の近くにも川があるよね。もしあの川がバシャーってなったら大変だ!」
子「みんなおぼれちゃうよ!」
父「そうならないように、どうしたらいいかべんきょうしてみよう。」

Untitled

教材だけなら10分でできる!使うのはシールだけ。

今回使用したのは以下の教材です。お風呂上がり後のちょっとした時間を使いました。時間としては10分くらいでしょうか。

まずワークブックを開くと大きな文字とイラストで、天気の状況とどんなことが起きるかが書かれています。

個人差はありますが、自分で読めるようなら読み上げてもらうとよいと思います。我が家では、僕が指差ししながら読み上げました。

次のページは、一部が空欄でシールを貼れるようになっています。ここに、シールブックから4枚、シールを剥がして貼り付けるようになっています。

先のページの内容を確認しながら、シールをペタペタと貼ってもらいましょう!正しい位置に貼れると良いですが、間違っても次のページで確認して、貼り治せるように予備のシールもあります。失敗や間違いは気にせず、思ったとおりに貼ってもらいましょう。

Untitled

上段が川の様子で、下段がどうしたらいいかのシールになります。貼り付ける場所と同じレイアウトなので、そのまま貼り付けるようなイメージで大丈夫です。

長男は「え?どれをどこに貼ったらいいの?」と分かりにくいようだったので「てんき」「どうしたらいい?」というそれぞれの上下段の説明をシールに書き加えています。

スマホ等で映像を見せてあげるとイメージしやすい

シールを貼り付けたら、次のページで答え合わせです。ここでもう一度、流れを確認しておきましょう。 シールで貼り付けたところを中心に、一緒に読み上げたりしながら確認しておきます。

答え合わせページには、2008年兵庫県神戸市都賀川で発生した水難事故が紹介されています。同事故については神戸市灘消防署による動画も公開されていますので、映像も併せて使うと「雨が降っている時の川の怖さ」はイメージしやすくなります。

花マルと100点マーク、保護者サインも忘れずに

確認と説明が終わったら、ぜひしっかり花マルと100点マークをつけてあげてください。また、ワークブックの裏面には保護者サインや学校名、学年・クラス・氏名を書く欄があります。

先生に持っていってもお手数をおかけするだけかもしれませんが、本人がしっかりやったよ!と伝えるのは大事かもしれません。

Untitled

 

Untitled

我が家・自分の「きっかけ」をいっしょにつくろう

「マイ・タイムライン」のポイント、それは我が家・自分の「きっかけ」をつくることです。マイ・タイムラインを作ることが目的ではありません。「きっかけ」を子どもたち、家族と共有できればどんなやり方でも良いと思います(家族会議をするなど)。

大雨・豪雨の予報が出たら(きっかけ)→ 川から離れる、近づかない!
外にいる時に真っ黒な雲が見えたら(きっかけ)→ すぐ家に帰る、建物に入る

小学校1~3年生の子どもには「避難勧告」や「避難指示」といった言葉の意味を伝えるだけでなく、もっと具体的に○○なら☆☆する、という「きっかけ」を各学校や家庭で伝えていただければと思います。

本記事が、いろいろなご家庭での風水害・豪雨災害対策の一助となれば幸いです。

県教委研修で”明日から使える”防災教育のポイントと教材を紹介

公共施設館長会で災害対応研修、指定管理者の特性を考慮

関連記事

  1. 中央大学で復興支援につなげる防災講座

    (この記事は2014年8月8日に作成されました) …

  2. 特別支援学校で福祉避難所対応を想定した講義演習|…

    2017年12月26日(火)、都立七生特別支援学校(日野市)…

  3. 発達障害と防災~「インクルーシブ防災」実現のため…

    本記事は2015年度講座の記事となります。2016年度講座の記事については…

  4. 『避難行動訓練EVAG(イーバッグ)豪雨災害編』…

    防災関係サイトでの紹介等で、EVAGについてご存知の方も増えています。検索…

  5. 豪雨被災地で「避難行動訓練EVAG豪雨災害編」を…

    ※所属団体でのレポートは 活動実績|防災教育普及協会 をご覧ください。…

  6. 都立高校「防災学」授業実践ノート第1回~生徒との…

    平成29年(2017年)10月から、昼夜間定時制都立高校で総合科目「防災学」…

  7. 県域の自主防災アドバイザー研修会で教材体験とプロ…

    広島県消防保安課が主催する『自主防災アドバイザースキルアップ研修』で、防災教…

  8. 「音の防災シアター」に幼児・低学年児童と保護者が…

    2017年9月9日(土)、東京臨海広域防災公園管理センター・TOA株式会社・…

こちらの記事もいかがですか?

PAGE TOP