大学で夏期復興支援ボランティア説明会、想いのアウトプットを大切に

(この記事は2014年8月3日に投稿された記事です)

本日は石巻市に継続的に学生ボランティアを派遣している大学が行う「夏季復興支援ボランティア」の事前研修会でした。既に何度か僕の講義を受けている学生もいるため、他大学の一般的なものを少しアレンジしました。

目次

主な内容

事前研修の主な内容は次のとおりです。

被災された方と接する心構え

  • 主役は被災された方、被災地であること
  • やることがないのもボランティア、待つこともボランティア
  • 価値観や考え方の違いを受け入れる「余裕」を持とう
  • 被災された方の気持ちを理解することは難しくても、同じ目線を意識することはできる
  • 朝昼晩活動中のあいさつはしっかりと、3割増しくらいの大きさではきはきと

災害ボランティアの安全衛生と心のケア

  • 活動中の安全は、活動前のチェックにかかっている(天候、気温、装備、環境等)
  • お互いに気を配り、自分の作業だけに集中しないように
  • ケガをした人も体調を崩した人も誰もが「自分は大丈夫」と思っていた

心の健康を考える演習

  • 自分にとって、相手にとって心の支えとなる人、物、コトについて考える

演習で使った教材は 以下の記事 からも確認できます。

復興支援への想いを共有するワークショップ

  • 復興支援ボランティアへの理想や希望
  • 回遊式(ワールドカフェ式)で共有
  • 自分(達)の理想や希望を客観的に確認して、活動後に改めてみる

「今回の復興支援活動への理想や希望、想いをコトバにして仲間に伝え、そして置いていこう」

復興についての理想や希望は、人それぞれが思い描くものですが、必ずしもそれらが被災地域の実態や被災されたひとりひとりの希望に沿っているとは限りません。想いが強すぎれば、違いを受け入れることが難しくなります。まず自分の想いは言葉にして冷静に整理し、一度それを脇に置いて現地で活動することが大切だと思っています。

研修イメージ

まとめ

まだまだ各地で必要とされるボランティアですが、時間が経過したから安心だ、何度も行ってるから大丈夫だ、ということはありません。

時間が経過したからこそ、改めて被災地への想いや、活動の意味付けが重要になってきます。ただ現地で言うことを聞いていれば良かった段階から、自分で考える段階へと移っていきます。今回の事前研修が「自分で考え、行動する」という練習の機会になればと思っています。

研修イメージ

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