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大学・学生団体間連携企画「防災グッズプレゼンバトル」リニューアル記事

 

※本記事は2014年8月26日に実施・公開したイベント報告のリニューアル記事です。

2011年の東北地方太平洋沖地震そして東日本大震災は、多くの大学や学生団体にとって災害支援や防災対策を考え直す大きなきっかけとなりました。記事執筆時の2014年当時、そしてリニューアル記事公開時の2018年時点でも、さまざまな取組が大学で行われています。本稿では、当時の状況を踏まえつつ、表現や誤字脱字を修正したリニューアル版です。

防災グッズを「真剣に、自分で考える」機会を大切に

防災教育でも防災グッズを使った展示紹介などを行うことがあるのですが、いろいろと使い込んで古びてきてしまったので、新たに購入することにしました。そして、100円ショップへ買い出しに行くか、と思った時にふと考えました。

「防災や災害ボランティアについて詳しい人と、そうでない人とで、防災グッズに対する理解はどう違うのだろう?その人(たち)にとって必要なグッズは、真剣に考えれば、その人自身が一番よく分かるのではないだろうか。」

アマ●ンとかで「防災グッズ」を検索して「専門家監修」みたいな防災グッズセットを買うことも、間違いではないでしょう。ただ、買う人のほとんどは専門家ではありません。専門家が必要だと思うものが、買う人にとって必要だとは限りませんし、買う人にとって本当に必要なもの(個別性の高いもの)を専門家は知りません。防災グッズ準備の本質は買うことに非ず、「考えること」だと思っています。あらゆる災害の、あらゆる場面を想定して、必要な防災グッズを全て備えることはできません。お金もスペースも必要ですし、維持管理も大変です。つまり、ある段階で自分で用意するものと、しないものとを「取捨選択」をしなければなりません。

その「取捨選択」を専門家とはいえ他人に委ねてしまってよいのかということです。まず大事なことは「何が災害時、災害後に自分や家族に必要か」ということを真剣に自分で考える機会も必要ではないかと思いました。

「防災グッズプレゼンバトル」を企画し学生同士で競い合う

防災グッズについて真剣に考えてみる、といっても一人でやるのはなかなか難しいかもしれません。そこで、ゲーム形式、チーム対抗形式で考える「プレゼンバトル」という方式でやったらおもしろいだろうと企画しました。主な流れなどはslideshareで公開していますので、ご覧ください。

 

会場となる大学の近くの駅にある100円ショップが、都内最大規模ということで丁度いい「ステージ」になりました。あまり人数が多いと営業の邪魔になるかなと心配していましたが、幸いなことに(!?)参加者数はそれほど多くなかったので、大きなトラブルはありませんでした(商品の写真撮影等はご遠慮ください)。

基本的な流れは次のとおりです。

 (1)100円ショップに集合してチームわけ
 (2)3000円以内で「防災グッズ」になりそうな商品を選ぶ
 (3)会場を移動して(2)のプレゼンテーション資料をつくる
 (4)(3)の資料を使ってチーム毎にプレゼンする
 (5)優勝チームを決める

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(写真:会場となったJR某駅の100円ショップ。広いのでエリアをチェックします)

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(写真:選んだグッズをリスト化してプレゼンテーション資料をつくります)

どんなグッズが選ばれたか!?

各チームそれぞれ特色あるグッズを選んでくれました。優勝チームのグッズはもちろんですが、どれもしっかりと考えられたグッズばかりですので、写真でご覧いただければと思います。

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(写真:優勝チームはパワポ発表でした)

イベントで伝えたかったこと

感想として一番多かったのは「100円ショップでこんなに防災グッズが揃うとは思わなかった」という声でした。予算は3,000円程度ですが、それでも必要最低限のものからちょっとした遊び道具(!?)まで、購入することができました。便宜上「優勝」チームを決めましたが、数時間にわたってグッズのことだけを考えた、全てのチーム、全ての参加者に惜しみない賞賛を送ります。

「災害」というと、なんだかとてつもない事態が起きて、あらゆるものが想定できない、パニック映画のような状態になると考えてしまうかもしれません。もちろん、そうした状況がないとは言い切れませんが、災害時も平時も「日常」の延長線上にあることは変わりありません。

「普段できることしか、災害時にはできない」というのは「災害時は平時の延長線上にある」ということを、本質的に言い表しています。それは知識や経験といったものだけでなく防災グッズもまた同様です。

どんな場面でどんなモノが必要か、自分や家族の特徴を考えながら備えるということを「日常」にしておけば、災害が起きても考えることができます。もし備えが足りなくなったとしても、代替品を考えたり、優先順位を冷静に考えることができるでしょう。

通販でセットを買っただけではこうした「考え」が浮かびません。普段から考えてないことを、災害が起きて大変なときに冷静に考えるのは、とても難しいことだからです。

自分と家族、大切な人たちのために本当に必要なものを備えること、考えることをできるだけ他人任せにはしないでください。今回のイベントのような遊び半分でも良いと思います。様々な商品のなかから「必要(になるであろう)なものを考えて、探してみる」という機会を持っていただければ幸いです。

大学・学生と地域が連携した災害図上訓練DIGのポイント

「次世代防災会議ワークショップ」が紹介されました|読売新聞江東版

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