社福士による災害支援体制づくりに向けて
015年7月1日、東京社会福祉士会災害対策本部名で、下記の募集がホームページで公開されました。災対本部会議にはこれまでに何度か出席させていただき、支援体制や募集方法、今後実施予定の研修内容について意見・提案をさせていただきました。ソーシャルワーカーとしての専門知識や技能、経験を災害支援に効果的に活用するための支援体制作りが、これをきっかけに進んでいくことを期待しています。
個人的には、これからの大規模災害では特に避難行動要支援者の方々を中心とした「従来の制度や仕組みでは支援が行き届かない人たち」をいかに迅速かつ正確に把握し、適切なサポートができる体制を整えるか、が重要だと考えています。
すぐにどうこうという問題でもありませんが、これから何年もかけてじっくりとそうした課題への解決策を模索していきたいと思います。
募集概要
※以下、東京社会福祉士会ホームページ より
災害時支援協力員 第1期募集
2015.07.01
災害対策本部
東京社会福祉士会では、大規模災害時に迅速かつ円滑に災害支援活動を行う人員を確保するため、災害支援活動協力員、本部活動協力員を募集します。被災した方々は、心身の不安や生活面の様々な課題を抱えていきます。「災害支援活動協力員」は、社会福祉士として被災者のニーズの把握、生活再建に関するアセスメント、課題解決へ向けた支援といった、いわゆる災害ソーシャルワークを実施することにより、被災者の不安を軽減し、生活の再建を手助けしていきます。また、「本部活動協力員」は、本部において情報収集、関係機関との連絡調整、災害支援活動のコーディネートなどの活動に協力していただきます。
登録について
災害時支援活動協力員登録応募様式に記入のうえ、メールに添付して以下のアドレスまで送付してください。各ファイルリンクをクリックすると閲覧及びダウンロードができます。
○ 応募様式: 応募様式ファイル.pdf / 応募様式ファイル.xls
○ 応募期限: 2015年9月30日
○ 申込先: cswtokyo(アットマーク)tokyo-csw.org
(登録様式イメージ:活動可能な時系列・得意分野等を登録する)
研修・訓練ついて
災害支援協力員、本部活動協力員として登録された方々には、災害時に適切な支援ができるよう、災害支援に関する研修や訓練を受けていただきます。
被災した方々は~手助けしていきます。の部分は、いろいろと意見を言わせていただき「心身の不安」や「生活再建」といったキーワードを入れていただきました。一般のボランティアに比べて長期戦が想定される活動体制、仕組みですのでこのキーワードは欠くことができないという想いでいます。初年度は30~50名程度の登録を想定していますが、少しずつ増えていくなかで分科会やプロジェクトチームなどでより具体的な活動が検討していきたいですね。
社福士を目指す学生さん等へ
こうした動きがあることをぜひ、知っておいて欲しいと思います。資格をとることは目的でもゴールでもなく、過程であり手段です。どのように活かすかは人それぞれかと思いますが、どんな仕事であれ、普段から福祉に関わるようであれば災害との関係は切っても切れないというのが現状です。
もしご希望があれば、詳しい説明や資料提供などさせてもらいますので、お気軽にご相談ください。東京都外の方でも大丈夫です!